今回は フィジカル コンディショニング による、機能的なカラダをつくるための
効果的な「フィジカル プログラム デザイン(トレーニングメニューを進める流れ)」をご紹介します。
以前の投稿※1で、機能的なカラダを考える上で必要な能力に「可動性と安定性」が重要であるとご紹介しました。
(※1機能的動作の原理原則に基づく、スポーツパフォーマンス向上に向けたコンディショニング
https://exerciseforhealth.jp/conditioning-for-improved-sports-performance/)
全ての関節にはMobility(他動的に動かせる範囲)とStability(能動的に動かせる範囲)が必要で、
Mobilityが十分に確保されたうえで、StabilityとMobilityの大きさがイコールな状態が「機能的なカラダ」と言えます。
私たちの日常動作は、一つの関節だけが使われるのではなく、たくさんの関節が使われます。
また、立位姿勢での動作がほとんどであることを考えると、
トレーニングでも最終的には立位姿勢で全身を動かす統合動作が重要になります。
そのポイントを踏まえ、
R-bodyで実践しているフィジカルプログラムデザインをご紹介します。
エクササイズを「股関節の屈曲(くっきょく)動作のMostability獲得から全身の統合運動まで」の流れでご紹介します。
【①Movement Prep(ムーブメントプレップ)/各関節のMostability獲得 】
「Movement Prep 」では 股関節屈曲のMobility(他動的に動かせる範囲)とSability(能動的に動かせる範囲)を獲得します。
著しくハムストリングスのMobility低下があることで股関節の屈曲動作に可動域制限がある場合は、
ハムストリングスの筋膜リリースを行い緊張した筋肉の抑制(緊張を抑える)をし、Mobilityの獲得をします。
パワープレート の振動によって、より効果的にハムストリングスの緊張を緩和することができます。
・エクササイズ:セルフ アクティブリリーステクニック ハムストリングス ソフトボール
・回数、セット数:30秒間×1セット
ハムストリングスの緊張を抑制した後に、筋肉を自分の力で伸ばすストレッチを行い、
股関節屈曲のMobility(他動的に動かせる範囲)とSability(能動的に動かせる範囲)を獲得します。
パワープレートを使うことで筋肉に対してあらゆる方向に刺激が入り、効果的に筋肉を伸ばすことが可能になります。
・エクササイズ:ダイナミックストレッチ ヒップフレックス
・回数、セット数:30秒間×1セット
【②Core(コア)/体幹と四肢(しし)の統合動作】
「Core」では体幹と股関節の統合動作をします。動作は基本的にたくさんの関節が使われる動きなので、体幹との統合動作を行います
パワープレートを使うことで、よりCore全体(肩甲骨周囲の筋肉や脊柱)に負荷を与えることができます。
・エクササイズ:プランク ヒップフレックス チューブ
・回数、セット数:10回×2セット
【③Balance(バランス)/立位姿勢にて行う全身の統合運動】
「Balance」では立位姿勢で全身の統合動作をします。立位姿勢で重力がかかった中でも体が動かせるようにすることがポイントとなります。
パワープレートを使うことで、振動が神経系の促通を高める効果もあるので、バランストレーニングがより効果的に実施できます。
・エクササイズ:シングルレッグ ルーマニアンデッドリフト Tポジション
・回数、セット数:10回×2セット
【④Strength&Power(ストレングス&パワー)/負荷を加えた、立位姿勢を中心とした全身の統合運動】
「Strength & Power」では立位姿勢で負荷を加えた全身の統合動作をします。
パワープレートを使うことで、筋肉に対してあらゆる方向に刺激が入ることで、フロアで行うデッドリフトの種目よりも効果的にトレーニングが行えます。
・エクササイズ:デッドリフト ケトルベル
・回数、セット数:10回×2セット
ポイントは、ただフィジカルコンディショニングプログラムデザインの流れで
トレーニングを実施すればいいのではなく、実施しているエクササイズ自体が、
正しく機能的に行われているかをしっかりと機能評価しながら指導することが重要になります。
機能的なカラダを作ることが目的でトレーニングをする際は、フィジカル コンディショニング
プログラム デザインの流れを参考にしてみてください!
R-body公式HP