風邪の原因になりうる多くのウイルスから身を守るためには、
日頃から免疫力を高めておくことが重要です。
人は、体内に侵入しようとする病原体に対して免疫で対抗しています。
免疫力を高めるには腸内環境を整えることが必要です。
腸にはカラダの中の免疫細胞の約7割が生息しています。
血液や目、鼻、口、気管などの粘膜や脳など全身の臓器にいます。
腸内環境を整えるには食事など生活習慣を正すことが大前提ですが、
ここでは運動の観点から免疫力を高めるための方法をお伝えします。
腸内環境には自律神経が大きく影響します。
自律神経はカラダを緊張させ活動的にする交感神経と
カラダをリラックスさせる副交感神経からなります。
腸は交感神経が優位の時に蠕動運動が停滞し、
副交感神経が優位の時に蠕動運動が活発になります。
どちらが正しいというわけではなく、日中には交感神経を優位にし、
カラダを休ませる夜には副交感神経を優位にしたいです。
日中には交感神経が優位になるアクティブストレッチ等の運動が適しており、
夜にはリラックスできるスタティックストレッチなどが有効です。
日中におすすめの背骨を動かすアクティブストレッチ
①片膝をついてついた側のお尻に力を入れ、
前側の足にやや体重をのせる。
背筋をまっすぐにし膝をついている側の腕を天井に向かって伸ばす。
天井に腕を伸ばし続け2回呼吸をする
(背骨をまっすぐにする意識をしながら行う)
②①の状態から背骨を真横に倒す。
天井に上げている腕は斜め上に向かって伸ばす。
横に倒す力を入れ続け2回呼吸する
(背骨を真横に動かす意識を持ちながら行う)
③天井に上げていた腕を前側の足の膝の横に持ってくる。
反対の腕は後頭部を触り、できる限り後ろに振り返る。
振り返る力を入れ続け2回呼吸する
(背骨を捻ることを意識しながら行う)
夜におすすめのスタティックストレッチ
①横向きに寝て上側の足を前に出す。
膝の関節が90度になるようにする。
②腕を斜め45度ぐらいまで伸ばし、上体を捻る。
伸びを感じたまま10秒ほど保持する。常に呼吸をする
(胸周りに伸びを感じて行う)
アクティブストレッチのポイントは筋肉に力を入れ続けることです。
スタティックストレッチは呼吸が止まると交感神経が優位になってしまうため、
ゆっくりと深呼吸をしながらストレッチをすることがおすすめです。