今回皆さんにお伝えするのは痛みのメカニズムです。
そもそもなぜカラダが痛みを感じるか考えたことはありますでしょうか?
人のカラダには温かさ/冷たさを感じるのと同様に、特定の力や化学物質に反応する侵害需要期という、危険感知センサーが存在します。
例えば、捻挫(足をくじく)をするとそのセンサーが働き、脳に今はカラダが傷ついているよと信号を出します。その結果痛みを感じるようになります。
つまりここで理解していただきたいことは、痛みがその組織で必ず起きているのではなく、痛みはカラダの防御反応の一つということです。
例えばヘルニアです。
成人の多くが腰の画像を撮影すると椎間板の変性を認めます。
様々なリサーチがされていますが、年齢+10%くらいの割合でヘルニアがあると言われています。そうなると2人に1人が腰の痛みや痺れを感じることになるのですが、症状(痛み)として感じる人とそうでない人がいます。組織が壊れている=痛みではないのです。
痛みを作り出すプロセス
ではどのようにヒトは痛みを作り出すのでしょうか?
そのプロセスは、なんらかの情報インプット→情報の精査→アウトプット(痛み)という流れになっています。この一連のプロセスには、運動習慣はもちろんのことストレス・食生活・生活環境など様々なものが関係しています。
様々な要因で痛みが発現するのですが、今回は虚血(血流減少)によって起こる痛みについてお伝えします。
私達が静止状態で長時間いると、筋肉やその他の組織への血流が減少します。
血液は酸素を運搬する機能を持っておりますので、血流が減少すると酸素供給が減少することになります。
その結果、組織の環境は酸性に傾きます。
組織が酸性に傾くことで、痛みを感知するセンサーがより過敏に働くようになります。
それがデスクワークによる、肩こり・腰痛の引き起こしやすくする一因です。
つまり、肩や腰をケガしているのではなく、血流がよくないことが痛みを引き起こすのです。
私はこれらの虚血性による痛みの特長と考えています。
・長時間同じ姿勢をとると腰や肩が痛くなる
・腫れる、赤くなる、熱くなるなどのいわゆる炎症症状がない
・運動すると改善する
上記に当てはまる人は運動しましょう!
運動といってもすごい大変なことをしなくて大丈夫です。
ストレッチ、トイレに向かって歩く、スクワットなんでも良いです!
カラダが動けば、筋肉が動く。
筋肉が動けば、血流が改善するのです。
私のオススメは1時間おきにカラダを動かすことです。
なぜならば、人の集中力は1時間持たない。運動をした後の方が集中力が高まると言われています。
デスクワークによる腰痛・肩こりにお悩みの方は是非実践してみてください!!