メディカルフィットネスを運営する、我々の施設のお客様の大半が何かしらの疾患をお持ちか、既往歴にお持ちの方が多い状況です。その疾患は、整形外科疾患や生活習慣病、がん、循環器疾患、脳血管疾患等と幅広いものとなっている。また、そういったお客様の方々は、運動習慣がない状況であることも重なり、運動強度は低めに設定して行っていく必要性があります。運動強度を低めに設定することは、疾患をお持ちの方は、運動習慣がない方が大半であることも理由の一つとなります。しかし、その反面、運動効果(成功体験)を出さなければ、そのお客様は運動を継続してもらうことが難しい心理状態ともなりやすい状況でもあります。

運動導入時の一般的なメニュー構成は、ストレッチやレジスタンストレーニングや有酸素運動であり、強度もその方の年齢、最大筋力等からプログラムしています。しかし、疾患をお持ちの方は、それぞれ運動に対して様々なリスクを抱えています。その中で、共通していえるリスク管理は、運動強度の部分であり、運動強度を上げにくいという点だと考えます。運動時間、速さ、質量等を上げることで運動強度は上がっていきますが、様々な疾患によって運動リスクを抱えている場合には、それらの強度を下げざる負えない状況となります。運動強度を下げることで、先述した運動効果(成功体験)が得られず運動継続が難しくなるという悪循環となってしまいます。

疾患がある方に対し運動を継続し、さらに運動強度を少しでも上げてより運動効果を与えるためには、運動ができる身体とするために身体を整えるコンディショニングが必要となります。

そこで当施設では、疾患があり、運動強度を上げられないお客様に対してパワープレートを積極的に活用し、運動強度を上げることが可能となるための身体のベース作りに積極的に活用しています。その理由と実際の使用例についてご紹介いたします。

<パワープレートの特性とその利用目的>

1、痛みを伴う静的ストレッチを行わずとも、軽度のストレッチに対して振動刺激が入ることで効果的なストレッチとなる【整形外科疾患・循環器疾患・内科疾患】

2、短時間で運動を完結することができる【循環器疾患・内科疾患・運動導入者】

  • 運動習慣がない方に対して、足底からの振動刺激を与えることで全身の筋の反射を活性化させる(神経筋促通)【整形外科疾患・脳血管疾患】
  • 振動マシンを活用し筋ポンプ作用をより発揮させ、エクササイズからケアまで対応できる【全般】
  • 小さな動き(動作)でも振動によって運動効果を得ることができる。【整形外科疾患】

 

上記のようなパワープレートの特性を理解することで、疾患を持っている方に対して安全に配慮した運動によりコンディショニングを行うことができています。これは、セルフコンディショニングとしても安全に配慮しに実施することができます。このパワープレートを活用したコンディショニングを継続していくことで、疾患をお持ちのお客様も柔軟性向上や筋力強化、バランス能力向上といった身体への成功体験を生み、運動が習慣化し、運動強度を上げていくことが可能となるプロセスを構築することが可能となります。結果的にその疾患の改善や再発予防といった効果を生み、その方の日常生活におけるQOLの向上に繋がっていくと考えています。

 

 

寄稿者:Re-Birth

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