生活習慣病が健康長寿の最大阻害要因ともされ、さらには国民医療費にも大きな影響を及ぼしているともいわれています。そこで、今回生活習慣病の改善に対して、パワープレートを用いた、現在我々の施設で取り組みついてご紹介したいと思います。

生活習慣病の改善については、これまで有酸素運動が良いとされ、さらに昨今ではレジスタンストレーニングも積極的に取り入れるようになってきています。我々の施設でも生活習慣病の方に対して積極的にレジスタンストレーニングを取り入れております。これは、筋肉が全身エネルギー消費の中でも一番大きな割合をしめ、さらには糖代謝が積極的に行われるとされているからである。

通常、生活習慣病の方は弱体力者が多く、自重でのトレーニングを中心にレジスタンストレーニングを指導していることがほとんどであるかと思います。我々の施設でも自重のトレーニングという概念は同じではありますが、通常の自重トレーニングにパワープレートを用いることで、パワープレートが持つ振動を最大限に利用し、固有感覚系への刺激から、筋肉へ、さらには循環器へと全身性への運動となるように活用しています。

 

パワープレート

・パワープレートは30Hz以上の振動で刺激をすることが可能

・パワープレートは3での振動で全身のあらゆる筋が導入され全身運動となる

・パワープレートは短時間の運動でコンディショニングを図ることができる

 

通常の自重トレーニングでは、1回の動作に対して、それぞれの筋に対して1つの刺激となります。しかし、パワープレート上で同じ動作を行うことで、30Hz以上の刺激が加わり、さらにパワープレートから3軸での振動を身体が受けているため、それを制御しようと全身の筋肉が動員されます。そのため、通常の自重トレーニングをパワープレート上で行うだけで、そこに動員される筋肉は多くなり、そのことで運動効果が大きくなることは容易に想像できるかと思います。実施頻度については、生活習慣病の方に対しては3回/週以上を実施目標として、パワープレートでの運動療法を積極的に導入している。そのうえで、徐々に筋肥大を目的とした、自重以上の負荷を加えたものを徐々に取り入れていくようにしています。

我々は、単にレジスタンストレーニングとしてパワープレートを活用しているのではなく、パワープレートの振動が刺激となり、運動単位をより効果的に増加させることができるため、筋肉を活用した糖代謝を増加させるだけでなく、バランス能力や筋力の向上、さらには全身運動機能の向上を最大の目的として活用していることになっています。

 

寄稿者:Re-Birth

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