自宅のオフィスにこもって仕事ばかりするのは、うんざりする。外に出て全身を動かしたい!という時にどうしよう?外に出て運動をする、というと、誰もがまず考えるのは「そうだ!走ろう!」ということではないでしょうか?いいアイデアな気はするのですが、走り始めると、あちこちが痛くなってきて、走ることを継続して楽しめなかった経験をしたことのある方もいるのではないかと思います。
徐々に身体を慣らしていく
走る、という全身がダイナミックに関わる運動は、心臓血管系、呼吸器系や筋肉のみでなく、私達の身体の中にある全ての構造をつなげてくれている結合組織(最近では、筋膜という言葉も一般的によく聞かれるようになりました)の弾力性強化もしてくれる素晴らしいもの。
ただ、最近走ったり、弾んだりすることがほとんどなかった、という状態で急にまとまった距離を走り始めてしまうと、走ることによって身体が地面から受け取る衝撃が、結合組織や筋肉の現在の許容量を超えてしまう場合があります。ストレスが身体の持つ許容量を超えてしまうと、それが怪我や痛みに繋がってしまうのです。
では、オーバーストレスにならないように徐々に、弾める身体、走れる身体を構築するにはどうすれば良いのか?
走ってみよう!と思い立ったら、まずは1-2分軽く走ってみて、その後1分くらい歩いてみる、というように継続して走り続けるのではなく、間欠的に、間にブレイクを挟みながら、徐々に身体を慣らしていくのがお勧めです。不快感や痛みを感じることがなければ、少しずつ走る時間を長くして、間に挟むブレイクを短くしていくようにします。慌てず、身体が徐々に運動のストレスに慣れて適合していくプロセスを楽しんでみてください。
縄跳びにチャレンジしてみるのもいいアイデアかもしれません。その場でジャンプをり返すことで、心臓や肺の機能の向上にも、全身の筋肉や結合組織の弾力性の強化にも効果的です。
うまく縄跳びができない、疲れてしまった、という場合には、とびなわが足にひっかかってしまって、長時間継続できなくなりますよね。これは、ある意味、準備ができていない身体状態で無理をしないように、自分自身の身体が制限をかけてくれていることでもあります。つまり、縄跳びは、自己制限がかかるので、最初から無理をしすぎてしまうことが少ないのです。
少しずつ暑さも凌ぎやすい、心地よい気候にシフトしていくこれからの時期。室内でも屋外でも、気持ちよく心地よく感じられる動きを見つけて、動くことを楽しむ時間を少しずつ増やしてみてくださいね!