メアリー・フランシス・ベントン(59歳)は、体重を20キロ落とすには相当な時間がかかると思っていました。しかし、8月から運動を始めて4カ月で5キロの減量に成功。意志の強さが感じられます。

実は以前にも減量に成功したことがありました。

約10年前、メアリー・フランシスは自分が太ってきたことに気づきました。その要因としてこれといったものが思い浮かばなかったので、とりあえず友人の運営するジムに行き、トレーナーに指導をお願いすることにしました。すると通い始めて1ヵ月以内に体調が改善されたのです。以前よりも力がみなぎり、持久力もアップしました。

ところが7年前に突然脳卒中に襲われ、その後遺症に苦しめられます。また、新型コロナウイルス感染症の拡大で非常事態宣言が出されたことで、ジムに通えなくなってしまいました。しかし、また8月からお気に入りのトレーナーとのトレーニングを再開。徐々にスリムになりつつあり、最高の気分を味わっています。

「家でもマットを使った運動をしていますが、ジムに通う方が好きです。トレーナーにプレッシャーをかけてもらいたいんです。ジムにはパワープレートもありますしね。あのマシーンを使うと、気持ちがいいんです」と彼女は話します。

42パーセントの人がコロナ太りを経験

体重増加に悩むのはメアリー・フランシスだけではありません。アメリカ心理学会の調査によると、米国国内における成人の42パーセントがコロナ禍で体重が増加したと述べていることが分かりました。ロックダウンのせいで、健康的な食生活を送ったり運動をしたりすることが困難になり、大勢がストレスに苦しめられました。その結果、体重増加などの健康問題が噴出することとなったのです。

2017年~2018年ある調査によると米国の肥満率は42.4パーセントと過去最高水準に達したことが分かりました。肥満と高齢は新型コロナウイルス感染症による死亡リスクを高める二大要素とされています。

一般的には、加齢に伴って基礎代謝量は低下すると言われています。しかし、サイエンス誌の新たな研究によると、この通説は間違いであることが判明しました。精力的に活動するためには、年齢へのこだわりを捨て、より良い生活習慣を選択すればよいのです。具体的には、運動、健康的な食事、ストレス管理、十分な睡眠などが挙げられます。

 

 

 

筋力トレーニングがカギ

ダイエットドリンクをやめて水を飲む。毎晩十分な睡眠を取る。ジムで運動するだけでなく、1日の中で意識的に体を動かすようにする。

それに加えて、筋力トレーニングをすることも大切です。50歳以上の方が健康を保ち、適正体重を維持するためには不可欠なトレーニングだと言えます。

女性の皆さん、筋肉太りしないかと心配する必要はありませんよ。

2度のハーフマラソンを経験したメアリー・フランシスは、マラソン以上にパワープレートを使った筋力トレーニングが大好き。彼女もこう言っています。

「特殊なステロイドでも摂取しない限り、筋肉太りすることはありません。ジム通いを始めた頃の私は、ちょうど更年期障害を患っていました。しかし、パワープレートを使ったトレーニングのおかげもあって、いい気分転換ができました。有酸素運動よりも気に入っています。」

メアリー・フランシスの今の楽しみは、夫と2人の息子たちと一緒に「大人だけのディズニーリゾートの旅行」に出かけること。運動をすることで、体重を落とし、健康的な生活を送りたいと彼女は願っています。

「これからもトレーニングと健康的な食生活を続けていきます」と彼女は話します。

 

 

(出典元)
・アメリカ心理学会https://www.apa.org/news/press/releases/2021/03/one-year-pandemic-stress
・サイエンス誌https://www.science.org/doi/10.1126/science.abe5017 https://www.science.org/content/page/japan-portal

 

寄稿者:PrimeFit Contents: 

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