カラダの不調を改善し、心身の健康を保つために、睡眠と運動はとても重要なポイントです。 
 
特に現代人において乱れがちなのは自律神経。 
 
自律神経とは、体温調節や内臓の働き、血液循環を司っており、交感神経と副交感神経とに分かれます。 
 
日中はアクティブに活動するため交感神経の働きが高まり、夜はリラックスするため副交感神経の働きが高まります。



この交感神経、副交感神経のスイッチをうまく切り替えられることが、自律神経を整え、心身を健康に保つのに重要となります。 
 
ですが、私たち現代人はスマホやパソコンの見過ぎ、日頃のストレスなどによって、交感神経が優位になり、夜になってもそこから抜け出せない状態となっている人がとても多いのです。



交感神経が優位になると、呼吸が浅くなったり、血圧が上がりやすくなったりします。 
体が興奮状態になるため、寝つきも悪く、良質な睡眠は取れません。 
 
このような自律神経の乱れは、内臓の働きを悪くするため、便秘や下痢に繋がったり、血液循環を悪くするため、肩こり・腰痛といった慢性痛や肌荒れの原因となります。 
場合によっては、動脈硬化や脳梗塞を引き起こす可能性もあります。 
 
そんな時にお勧めなのが、寝る前のゆっくりとしたスタティックストレッチです。 
スタティックストレッチは副交感神経を高めてくれるため、血液循環が良くなり、疲労回復やリラクゼーション効果をもたらしてくれます。 
 
ベストタイミングはぬるま湯のお風呂につかった後! 
(※熱いお風呂は交感神経を高めるためNG) 
 
入浴後は筋温が高まっているため、筋肉も伸びやすくなっています。 
その状態で適度な伸び感を感じながら全身のストレッチをすると良いでしょう! 
 
お勧めは以下のようなストレッチです。 



①広背筋のストレッチ 


背骨や肋骨についている広背筋をストレッチすることで浅くなってしまった呼吸が深く吸えるようになります。

 

  1. 四つ這いになる



     2. 片方の手をもう片方の前につく


    3.  背中を丸めるようにしながらお尻を踵に近づける 

 


②お尻のストレッチ

デスクワークなどで座りすぎるとお尻の筋肉が血流制限により硬くなりやすいため、しっかりと伸ばします


    1.  膝を90度に曲げて、もう片方の脚は後ろに伸ばす

 

   2.  おへそを床に近づけるようにしながら上体を前に倒す

 

③腰のストレッチ 

呼吸が浅くなると腰を反りやすくなり、腰回りの筋肉が張ってくるため、最後はリラックスしやすい仰向けの姿勢でストレッチをします。

1.  股関節・膝を90度に曲げ、手で膝を抑えます。

 

    2.  胸を開くようにして腰回りの筋肉をストレッチします



どのストレッチも共通の重要ポイントは呼吸を止めないことです! 
筋肉が硬い方は無理に伸ばそうとして呼吸を止めやすい傾向にあります。 
ですが、呼吸が止まると交感神経が優位になってしまい逆効果となります。 
心地良い伸び感のところでゆっくりと深呼吸を5回繰り返すようにすると良いです。 
 
そうすると副交感神経の働きが高まり、快眠につながります! 
是非実施してみてください!