片足バランス、できますか?
皆さんは片足バランスは得意ですか?
片足を5cm程度浮かせて、60秒から120秒程度バランスを保つことができるか試してみてください。(目を閉じて行うチェック方法もありますが、今回は目は開けたままで大丈夫です!)
もしも20秒よりもはやく、
①浮かせている足が地面についてしまう
②地面についている側の足の位置が変わってしまう(ケンケンしてしまったり…)
ということがあったら、少しバランス能力に問題があるかもしれません!※①
片足バランスの機能が乱れると、日常生活で転びやすくなってしまいがちです。また、スポーツ動作の中でも、バランスを取るために本来必要のない無駄な力が必要になってしまったり、良いことはありません。
片足バランスの機能を高めていくためには、どのようなことをしていけばよいのでしょうか?
片足バランスは、実は静止しているわけではない
片足バランスをしているところを見ると、バランスの良い人ほど、「ピタッ!」っと止まっているように見えますが、実は片足バランスを行う際に、厳密には身体の関節は止まってはいません。
下記の写真を見てもらえばわかるように、脚の付け根の「股関節」は、球のような関節になっています。
そのため、360°いろいろな方向(縦、横、回旋)に動きやすい構造であると言えます。
片足立ちになるということは、球(股関節)の上に乗っている上半身が、縦方向や、横方向(または回旋方向)にグラグラと不安定になることがイメージしていただけますでしょうか?
このグラつきは、“重力”によっておこされます。もしも、そのまま重力にまかせていたら、倒れてしまいますよね。
片足バランスを行っている際に、もしも、身体が右に傾いてしまったら、股関節の上では身体を左に動かす動作が起きます。もしも、身体が前に傾いたなら、股関節の上では身体を後ろに動かす動作が起きるわけです。
つまり、片足バランスを行っているときの股関節は、静止しているのではなく、360°いろいろな方向に「関節を動かして」バランスを取っているということなのです。
片足バランスの機能の強化する為には、関節を3つの方向に動かすべし!
片足バランスは、実は静止しているわけでなく、股関節が、360°(縦、横、回旋)に動作することによって行われていることがイメージしていただけたかと思います。
つまり、片足バランスの機能を強化するためには、股関節の、縦、横、回旋方向の動作を強化する必要があるのです!
▼エクササイズの動画はこちら
それでは皆さん、日常生活やスポーツ動作の中でも大変重要な「片足バランス」を是非強化してみてください!
※①文部科学省 新体力測定 / 日本整形外科学会 運動器機能評価基準 参考